今やれることは、やってみました

三月から店に飾っていた桜の花も、時期的にそろそろ変えた方が良いのでは・・・ということで、今日は桜から一気にバラの花へと模様替えをしました。
店のウインドーの花は、ピンクを主調にしたチューリップとガーベラから、ブルー、パープルを基調に、若干のニュアンスカラーのアイボリー、グレージュを含むピンクの紫陽花へと変わりました。一気に初夏の装いへと衣更えしました。

毎年五月は、ナンチャッテ屋のもっとも繁盛するイベントである、市の祭りが行われる月です。今年は、わがまちの山車文楽が、なんとユネスコ無形文化財に登録されるという快挙を成し遂げてから初の祭りとなります。例年にも増して、多くの人出が見込まれますし、いやが上にも、商売繁盛の期待が膨らむではありませんか。


ところで、五月のお祭りに来てくださるお客様の多くは、毎年五月のナンチャッテ屋の前を通ってゆかれます。
ということは、毎年、同じ月のナンチャッテ屋の設えを見ることになります。
実は、去年、道行くお客様の会話をふと耳にした妹からこんな話を聞いて、愕然としました。
ある親子が、ナンチャッテ屋の前を通ったとき、子供が
「わー、かわいい箸置きだね」と言ったのに対して父親が、
「去年と同じじゃないか」と答えていたというのです。


ナンチャッテは店づくりのコンセプトとして、お客様の目を楽しませる店づくりをしたいと考えて、常に新しい物を見ていただこうと努力してきたつもりでしたから、去年と同じと言われたことに心外だと思いました。が、反面、店の商品を多少入れ替えたり、新しい商品を仕入れたりする程度では、お客様に目新しいと感じてもらえないんだなあと、厳しい現実を知りました。


ただ、店の作り上、大掛かりにレイアウトを変更することはできないので、細部に工夫を凝らすよりほかに方法がありません。
今年は、主力商品を「兜と刀」の箸置きのセットから、三寸の豆皿と一寸の箸置きのセットに変えて売り出すことに決定しました。
白地に紺の染付で、夏らしいチドリをモチーフにした四柄と、おめでたい福の文字の五柄をご用意しました。
(富士山とチドリ・カゴメとチドリ・梅とチドリ・青海波とチドリ)
豆皿と箸置きを同柄で揃えていただいてもお洒落ですし、豆皿だけ、箸置きだけでもお買い上げいただけます。
実は、ナンチャッテ屋にはそれ以外にも豆皿を数多く取り揃えておりまして、昔懐かしい唐子柄、織部、蕪の図柄、花柄、楕円の豆皿、黒、空色、市松、団扇型のもの二種類、1.5寸の超小型豆皿も数種類・・・見ているだけで楽しくなるようなラインナップです。
価格も一枚200円〜。もちろんすべて日本製です。


やれる限りのことは、すべてやってみようと、私たちのできる範囲でやれそうなことは、とりあえずやってみました。
あとは、お客様の反応を待つばかりです。