高速バス

大学時代の恩師が退官されるとのことで、最終講義を聞きに行ってきました。
息子が予約してくれた「高速バス」に乗ってきました。
お安いのと、乗り換え不要というのは間違いなく嬉しいのですが、やはり席が狭いのと到着時間に多少の遅れが出ることはあらかじめ覚悟しておいた方がいいかも。
御用とお急ぎの方は、時間厳守の新幹線でどうぞ。


連休中日の日曜日の朝出発しましたが、途中で15キロほど渋滞に巻き込まれました。結局20分くらいの遅れがありました。
まあ、お値段のことを考えたら、私にはぜんぜんОKの範疇です。


私は一人の予約だったので、座席の隣は全くの見ず知らずの人となります。
しかし、オバサンは知らない人にも話しかけられるという特殊能力があるので、三時間ちかく、けっこう楽しく隣のお兄さんとお話ししながら過ごしてまいりました。
はじめは、かなり警戒気味のお兄さんでしたが、到着地に着く頃には、自宅のネコ(ハナちゃんという雌ネコ・二歳)の写真まで見せてくれてるまでになりました。
お姉さんが高校の教師をしているとか、その姉がジャズのライブを聴きに日本全国回っているとか、自分は東京の出身で今は名古屋に転勤になっているとか、高校時代(中高一貫の男子校だとか・・・)には男性合唱団の部長を任されていたとか、自発的に話してくれました。
渋滞で時間が掛かったにもかかわらず、あっという間の到着でした。
近頃の若い子は、取っ掛かりは気難しそうですが、最初の垣根を超えるとけっこう気軽にはなしてくれるものなんだなぁと思いました。


ちなみに、高速バスの後方には、トイレもついていました。
私が
「へぇ、随分便利なんだねえ」
と感心していたら、
「いや、安心するのは早いですよ。トイレが付いている車両に乗れるのは約半分の確率なんで、それを当てにしていると、とんでもないことになりますよ」
とアドバイスしてくれました。
なかなか親切でもあります。


目的地に到着したあと、件の彼は、彼女と待ち合わせしていたらしく、二人で歩いている姿を数回見かけました。
もちろん知らんふりをしていましたよ。
当然でしょう?