秋は私学(中学・高校)祭の季節です

毎年、この時期になると、息子の通う高校(中学のときもそうでしたが・・・)から、『私学助成金』に関する嘆願書の署名集めをするようにとのお達しがきます。
100人以上の署名を貰って(代筆も可なので、私が書くものあります)、提出します。
このほかに、オータムフェスティバルと銘打った各地区主催の講演会や公演やパフォーマンスなどのチケット代として4000円、これはまあ一応は私学祭を応援するという形の寄付ですけど。


更に数回、週末になるとどこかで開催されている『私学祭』の会場への人員要員としての出動要請がかかります。
実は、昨日はそのために午後の半日を使って出かけてきました。


県会議員の先生方が7人もいらして壇上に登っておられます。
私学に通う学生から
「私学に通うのに、公立高校との学費の差がこんなにもあって、そのためにクラスメイトの何人かは学費の支払いに困っている」
みたいな訴えがあります。
そのあと、私学協会の役をされてるい人から、現状報告があり、『教育に不公平があってはならない』を連呼されておられました。
それらの陳情をうけて、県会議員の先生方が一人ずつ演説されました。
いかに愛知県の税収がこのリーマンショックの後で激減しているか、非常にタイトな予算の中で『私学助成金』を捻出しているか、それでも来年度の分は、本当にキツキツの中、なんとか死守した、というありがたいお言葉が続きました。


その中で、お一方だけ、割合本音に近い演説をされた人がいました。
この地区は、大村知事の支持基盤となっているところ。知事の主張は、「節税」なわけで、その主張からいくと、私立助成金なんて、本当は減らしてしまいたいということなんですよ。
ごもっともです。

それと、自分が息子たちを私学に通わせている家庭の親として一言。
子どもを私学に通わせると決めた時点で、親はそれなりに公立とは異なる教育方針を持っているわけで、授業料が高いというのは、当然最初から知っていることです。
だから、公立高校が授業料免除なのに、私立は免除されないのはおかしい。教育の公平を犯しているという主張には、本当のことを言うと、賛成しかねているところです。
その代わり、自由な校風・快適な環境・個性的な人材・豊かな人間関係・・・みたいなものを「買って」いるんだと思って割りきっています。


授業料が高くて払えない・・・という家庭は、公立を選ぶという選択肢を選ぶべきだったんだと思うのですが、それは言ってはいけないことなんでしょうか。
大学を選ぶとき、そんなことをいう人はいませんよね。
「うちは家計が苦しいから、大学に行きたければ、地元の国公立を選べ」
と言いませんか?
東京の私学は生活費も学費も高い。地元の国公立へ通う学生との格差が大きいのは、教育の不平等だ!と言いますか?(言いませんよね)