戻っていきました

息子Aは、昨日、正月帰省から東京へと戻っていきました。
30日の夜から来て、5日の朝までいたんだから、まあまあ親孝行の部類かもしれません。



東京からの帰省には、新幹線を使っているのですが、もともと「鉄ちゃん」系の息子にとって、新幹線であっという間に目的地に着くというのは、どうやら「鉄ちゃん」系男子としては不本意らしく、せめて片道くらいは在来線を乗り継いで帰りたいというのです。


当初の計画では、豊橋から出ている「飯田線」とかいう超ローカルな路線で帰ると言っておりました。
飯田線」ときいて、「ああ、あれね」と判ってしまったあなたは、かなりの「鉄ちゃん」とお見受けいたします。
とにかく、時刻表を見ると、一時間に一本しか入っていない、しかも各駅停車の元祖ローカル線みたいな路線です。


時刻表によると、早朝に出発して、着くのは夜という一日ローカル線三昧の旅程になってしまいます。
まあ、いい。
暇な大学生くらいしか出来ない経験でしょう。
でも、心配なのは、この季節、いつなんどき雪でダイヤが乱れるかわからないじゃない?
そんな季節に、1本乗り過ごしたら、その日のうちに下宿に戻れないってことだって大いにありそう。


さんざん母(ナンチャッテのことです)に反対されて、次の候補が「中央線」で帰る、という案。
はっきりいって、こっちも相当不便なんだけど、一応、万が一雪で電車が止まっても、長野県の主要都市までたどり着けるくらいのところに駅がありますから、なんとかなりそう。


それでも一応、息子には
名鉄金山駅でJRに乗るとき、雪でダイヤが乱れているという情報があったら、新幹線で帰ること。100歩譲って、どうしても在来線にこだわるのなら、東海道線にすること」
との約束をして息子を送り出しました。


もうとっくに甲府あたりについているはずの時間にAの携帯に電話を入れると
「今、松本散策中」
との返事です。
なんでも、金券ショップで一枚だけの青春18切符を3000円で購入したので、どこの駅でも乗り降り自由なんだって。
貧乏な若者には、ちゃんと貧乏な人用(金はない。時間はある。)のチケットがあるんだねぇ。JRも、なかなか乙なことしてくれるんだ。
あっ、そうか。JRに勤めているような方は、もともと筋金入りの「鉄ちゃん」だろうから、自分の若き日の経験(金は無い。時間はある)を生かしているんだろうなあ。


結局、朝7時45分にうちを出て、夜の8時過ぎに下宿についたようです。