チョーク粉災禍

今日も、冗談のような寒さでした。
私が教員採用試験を受けるのをためらった理由の一つは、一般的な公立の学校には、「生徒に必要なものは忍耐じゃて。夏の酷暑と冬の厳寒に、ひたすら耐えることこそ、忍耐力を培うことなのじゃ」みたいな風潮があることに気がついたからでした。
どう考えても、本州の名古屋以西に住んでいるのであれば、冬の寒さ対策より、夏の暑さ対策の方が必要だってことは判っているのに、設備投資費用の関係上と、光熱費の関係からか、石油ファンヒーター完備していても、エアコンは無いんだよね。
とりあえず、夏の話は、夏にするとして。

日中の最高気温が三度という日に、ヒーターがついてないクラスがあるんだよね。
「こんな日にヒーター使わなかったら、いったい、いつ使うんじゃい。」
それでも、密室に四十人からの若くて健康な肉体をもつティーンがいれば、人いきれと体温で次第に温まってきます。

ところが、折角温まった室温だから、これを逃したくないというのが人情。
黒板を消す度に舞い上がるチョークの粉は、少なくとも一時間はこの密室の中を漂う事になります。今、アスベスト中皮腫になると、世間で騒がれていますが、アスベスト問題より、チョークの粉のほうがよっぽど肺にダメージを与えているのではないのかな。