学年末テストの後で・・・

一般的に、期末テストや学年末テストは、夏休み・冬休み・春休みなどの長期休暇の三週間前くらいに行われることが多いでしょう。
生徒達は、もうすぐそこまで来ている休みに、気が散って、とてもテスト返却後の授業には身が入りません。一学期末は、猛暑の教室で朦朧としている時期。二学期末は、寒さに凍えている時期。そして三学期は・・・・・あらら?気候的環境としては最高の時期の筈なのですが、実は一年のうちで最も勉強に適さないのが三月なのですよぉ。


期末テストと、学年末テストの決定的な違いは、今(三月になってから)、勉強していることは、定期テストには全然反映されない範囲だということです。そして、その事を、中学生は本能的に嗅ぎ取っているからなんです。



七月の中旬ともなれば、気温はグングン上昇して、アブラゼミがジリジリ鳴きだして、校庭の隅にあるプールからは時折、水しぶきの上がる様子が伺われます。こんな状態で、なお生徒の気持ちを正気に保たせる唯一のセリフはこれです。
「この範囲は、二学期の中間テストにはいります」



二学期の終わりごろには、このテクニック。
国語の場合、二学期の終わりの単元は、古典ですから、暗誦テストの予告を行い、ひたすら練習していただきます。暗誦テストの評価点は、当然のことながら三学期に入れます。
中学生にとって、評価点・評定という言葉は、重大ですからかなり真剣に覚えてきます。あまり真剣に覚えてきてくれるので、評価に差がつかなくて困るくらいです。この様子を見ていると、暗記するという行為は、実は密かに好きなんじゃないかな?という気がしてきます。



ところが、三学期末は、一学期の決め台詞も、二学期のテクも使えません。しかも、学年末テストが終わる頃に、ちょうど卒業式がありますから、嫌でも「はぁ〜。授業はもう終わった〜」という気分になってしまいます。



耳から海馬が溶け出しそうな中学生の集中力を持続させるコツ、なにかご存知の方は、是非ご一報ください。