いよいよ

昨日・今日は花嵐という季語にふさわしい猛烈に強い風が吹きました。
折角、今年は入学式に桜の満開時期となりそうなのに、この強風で花が散ってしまわないかと、気をもんでおります。



多くの学校では、四月の第一週に入学式を執り行います。
学校では、年度始めは一年のうちで、最も慌しい時期となります。



クラス編成、担任の選定、授業のコマ割、学校行事、学年の方針など、非常勤講師以外の先生方は、皆、悩み多き表情をしておられます。



生徒にとって、四月の学校初日は、新しいクラスはどんなクラスメイトがいて、どの先生が担任になるかがわかる、これまでの人生の一大イベントくらい大切な日。
一方の担任の側としてみれば、どのクラスを担任するかというのは、この一年間泣いて過ごすか笑って過ごせるかの別れ目になります。
特に、新一年生に関しては、小学校から送られてくる情報とは大きくかけ離れているものもあるようで、実際に蓋を開けてみないことには、どんな面子が揃うのか全く分からないことが多く、皆、緊張の面持ちです。



今日は、正式に担当のクラスと担任が決定し、早速、学年ごとの会議が開かれておりました。
こうして、クラスと担任が決まって、初めて授業のコマ割を決めていくことになります。
実際にコマ割を決定するのは、教務主任を中心とした、担当の先生の仕事です。
教務主任の一番長くて苦しい一週間が、今日から始まりました。
コマ割お助けソフトなども出回っているようですが、私の勤める中学では、昔ながらの手法で、コマ割りを決めているようです。
総ての先生の名前を横軸に、縦軸は月曜の一時間目から金曜の六時間目まで。
その表の中に、全てのクラスの授業が割り振られていくのです。



今は、事故がおきないように、マグネットボードに磁石付のコマをおいていますが、昔は徹夜で仕上げたコマ割表を、一発のクシャミで台無しにして、学校中の先生の顰蹙を買った人もいたそうです。



いよいよ、十八年度の新学期が動き始めようとしています。
そういえば、時間割って、新学期そうそうには発表されませんよね。始業式の後、数日は、新入生歓迎だの掃除だの部活動紹介だの学年集会だの、新学年を迎えるに当たって「特別」なことが続きますよね。
あれはもちろん、生徒に喝をいれているのもあるのでしょうが、コマ割が完成していないという台所事情も多分にあるんだと思います。