入学式の後で

入学式が先週の金曜日に行われましたが、実際に授業が始まるのは、翌週の木曜日からです。
それまでの間は、学級活動というものに力が注がれております。
もちろん学年集会やテストや清掃というものにも時間が割かれていますが、基本的には「学級活動」が主な活動になります。
これからの一年間、うまく学級運営をしていくためには欠かせない時間なのでしょうが、この期間に急速に勉強への意欲が削がれているのは事実だと思います。



一応、新年度で、今までの自分にリセットして
心機一転がんばろう
という心がまえで来ていると思うのです。特に新一年生の場合は、新品の制服を着て、初めて会う友達に囲まれて、希望と不安の混じった緊張した雰囲気で登校しているはず。
ところが、私が初日の授業で新一年生のクラスに入っていく頃には、すっかり新しい環境になれてリラックスし、机に立て肘している生徒が一割はおります。
緊張というのは、ある意味で集中力を要しますので、本来ならば緊張した雰囲気の中で授業をスタートさせた方が、生徒にとっても先生にとってもいい状態だと思うのですが。



そこで私は、初めての授業の時は、成績の話からスタートします。
一見意地悪そうに見えますが、実はすごく親切な配慮だと思うのです。
例えば、「態度・意欲」では、授業を妨害するような私語や態度をとったら評価はCがつくこと。例えば、作文の条件(枚数)を満たしていて提出期限に遅れなければ、内容に関係なくAがつくこと。プリントに一枚の欠けもなくファイルに納まっていれば、内容に関係なくB。内容もよければA。という具合です。とっても簡単なことです。ただ、とっても簡単なことをしないでBが取れない生徒の多いこと!



成績に関する話は、何よりも生徒を黙らせるのに効果的ですから、評価基準をあらかじめプリントして渡し、それを確認しながら、それとなく
「いいかい、このサル山のボスは私なんだよ」
というのを言外に匂わせつつ、授業に入っていきます。
フレンドリーな関係を築きながら、しっかりした生徒と教師の関係が築けるのは、ベテランの先生にしか出来ない技。私のような未熟者は、サル山のボス方式でいくしかありません。



いよいよ今週の木曜日に第一回の授業があります。また詳しくレポートします。