初日

お待たせいたしました。今日は十八年度の初日授業とあいなりました。



今年は、二年生二クラスと、選択授業が三時間という内訳です。今年のように、授業が一学年だけの担当になるのは、非常勤としては大変ありがたいことです。同学年ならば、たとえ三クラスでも四クラスでも教える内容は同じなわけですから、教材研究の負担が増えることはありません。逆に二学年にまたがれば教材研究は二倍に増えてしまいます。



初日の今日は、ガイダンスと教科書の「詩」の単元の導入部分。
私は、前日にも書きましたとおり、成績のつけ方に関しては、ガラス張りにしてあります。グレーゾーンというものを出来るだけ排しているつもりです。成績の話をしたことと、初日ということもあって、名うての問題児もしおらしく机に向かって聞いておりました。



国語教科書のしょっぱなは「詩」です。谷川俊太郎の「春に」という詩です。
「春」の語源の説明、「春」という漢字を使った熟語を思いつくだけ言わせると、新春、春風、青春、売春・・・春を使った熟語をみれば、「春」には少なくとも四つの意味があることが分かりますね。年の初め・季節の春・時期・年頃・男女のHな関係。
最後の「売春」ですが、この手の発言は、クラスがとっても盛り上るので、こういう発言をしてくれる生徒が一人いると先生としても助かります。
同じ授業をしても、なかなかこれに気付かない(ふりをする)クラスもあるんですよ。
そして、「春」って一体いつからいつまで?という発問をしてやると、新春と春風の春の認識の違いとか気付いてくれます。早い話が旧暦と太陽暦の二つの暦があることを実感してもらうわけ。
最後に、「春」という言葉で一番最初に思いつく事柄を書かせて、次回の教科書の内容に続くようにします。
入学式とか進級とかスタートとか、そういうイメージを持つことに着目して、新しいことを始める時の期待感と不安感、矛盾する気持ちを共感しようというようにもってゆくつもりです。



詩は個人的には苦手な単元なので、ぱぱっと切り上げて早く次の単元に進もうと密かに考えているところです。