いい子たちだわぁ

去年の一年生のクラス編成は、門外漢の私が見ても、
「失敗だったんじゃないの?」
といいたくなるような編成でした。定期テストで、クラスの平均点を比べても、トップと最下位では十点以上の差がついてしまうような編成でしたから。
平均点で十点以上の差がつくなんて、普通の状態ではあり得ないことですよね。
テストの平均点で十点の差がつく、一番の原因は、そのクラスに一ケタ〜零点の生徒が何人いるか、ということに関わってきます。
定期テストで文句なしに九割とってくる生徒は、たいていどこのクラスにも同じような割合で、存在します。中間層も同様です。
が、問題は下位がどれだけいるか、ということです。零点が二人いれば、クラス平均は四点下がります。それに1桁の得点の生徒が四人いれば、クラス平均は簡単に十点〜十五点は下がってしまいます。



クラスの雰囲気が良くなるか悪くなるかは、下位の生徒の人数にかかっているといってもいいでしょう。一人か二人ならほとんど問題なし。マイノリティーとして静かに棲息しています。これが六人になると、クラスの約二割に該当しますから、それなりに市民権を得て、とんでもないことになってしまいます。私のような未熟者ばかりか、百戦錬磨のベテランの先生もほとほと手を焼いておられましたから、去年の一年間は、大変な一年間でした!



今回のクラス編成に関しては、昨年度の反省を活かして、良い子も良くない子もリーダーも羊ちゃんも、あらゆる面から全てのクラスに均等に行き渡るように編成したとのこと。



昨日までに、二回授業がありましたが、手ごたえは、去年とは比べ物にならないほど、やりやすいクラスでした。去年の問題のクラスにいた問題の生徒は、探さないと分からないくらいひっそりしておりました。こういう雰囲気に感化されて、みんなが穏やかに一年間過ごして欲しいと、心から願っております。