選択授業

選択授業という制度があるのをご存知ですか?



普通は、クラスの全員が揃って、同じ時間に同じ教材を使って同じ先生から授業をうけます。選択の授業というのは、三年生の場合は、週に三時間あって、自由に好きな教科の授業を受けることが出来るシステムです。例えば、国語の場合だったら、三クラス分のクラスが設定してあって、長文読解のクラス・漢検四級以上のクラス・漢検五級以下のクラスという具合に分けられます。漢字検定のクラスは、事前に漢字テストを受けて、クラス分けされます。数学や英語もそれぞれいくつか異なった内容のクラスを開いていますので、生徒が自分の能力や興味にあったクラスを選ぶというシステムのようです。



その、選択の授業で、社会科はとても興味あるクラスを開いていますので、今日はそれを紹介します。



一体何を扱っているかというと、今、ブームの株式投資を教材にしているのです。
それぞれ個人で仮想の口座を開いて、持ち金一千万円でスタートするんだそうです。もちろん、結果的には、資産を増やしていくのが投資ですが、主眼は儲けた金額ではなくて、どうして自分がその会社の株を買ったのか、または売ったのかについて考えるという授業なんだそうです。
実際に、証券会社の証券マンに講師としてして学校に来てもらって、話を聞いたりする、かなり本格的な内容のものです。



実は、私も去年から遅ればせながら株の勉強を始めたので、社会の選択で株式投資の授業をしていると聞いて、私が教えて頂きたいと思ったほどです。
先生に伺うと、生徒の分析は大変的を得たものが多くて、思わず「ウーーーン」とうなってしまうような分析もあるそうです。



例えば、まだ記憶に新しいと思いますが、一昨年、新潟で大きな地震がありましたね。ちょうどその頃、ある男子生徒が、プレハブ住宅を作っている会社の株を買おうとしたそうです。その理由は、大きな災害の後には、必ず家を失った人のための避難住宅を市や県が大量に発注します。それで、プレハブ住宅を作る会社は地震特需とでもいいますか、大量の注文を受け、会社は儲かるというものです。
「すごいっっ」



ちなみに、我家の息子も、アスベストの問題がニュースで取り上げられているのを見て、一言。
アスベスト除去の会社は儲かるよねぇ」



その後、アスベスト処理に必要な防塵マスクやアスベスト処理に関係する会社の株は、三倍に値上がりしておりました。



以後は、ちょくちょく社会科の先生に
「今、生徒の間では、株については、どんな話題が出てますか?」と、探りを入れることを欠かしません。

侮れない中学生の経済感覚。おそるべしっっ。