体育の授業の後は・・・

昨日も、すごい黄砂でしたね。
うちの中学のように吹きっさらしの運動場では、風が吹くたびに、運動場の砂が巻き上がって、今日体育の授業があったクラスのみんなは運が悪いよねぇ、と思わず口に出して言ってしまったほどです。



体育の教師って、考えてみたら、ずいぶん過酷な環境に身を置いていますよね。
夏はプールサイドでコンクリートの照り返しをもろに受け、冬は木枯らしに吹き付けられる中、立ちん棒で、生徒のサッカーのプレーを指導します。自分は水に漬かることもなく、体を動かして体温を上昇させることもなく、ひたすら見守ります。



こうやって一日(といっても実際は半日ですが)職員室に座っていると、今まで気がつかなかったことに気がつきます。自分が昔、体育の授業を受けているときには、体育の教師が一日に何回も同じ内容の授業を繰り返していることなんか考えもしなかったでしょう?



想像に難くないとは思いますが体育の授業のあとは、授業をやりにくいものです。
特にプールの後は最悪です。十分間の放下の間に着替えして、学校の敷地の最果ての地に位置するプールから教室まで移動してこないといけない訳ですからねぇ。
プールは特例としても、汗がダーダー流れる中、制服に着替えて席に着いて、授業を聞くなんて並みの精神力ではとてもできることではありませんよね。
この学校は、生徒は更衣室を与えられていませんから、次の時間が体育だと、チャイムが鳴って前の授業が終わると、男子も女子も一斉に制服を脱ぎだします。



正直言って、はじめはすごくびっくりしました。私が中学時代は、更衣室があって、そこで着替えていたからです。



でも心配ご無用。
彼らは制服の下に体操服を着ています。秋冬は防寒対策としても、重ね着していると暖かいし着替えも楽でいいのかもしれませんが、春夏はけっこう厳しい。
おまけに、授業中は制服を着るという校則が存在しているらしく、律儀に制服を着ちゃうのです。こういうところでルールを破る子はいないのが、ずこく大きな謎です。なんでスカートの丈に関しては平気で校則を破るのに、体育の後でも制服を着て授業を受けるというナンセンスなルールには異議を唱えないのかなぁ。



今年は、運よく私の担当するクラスでは、国語の前の授業が体育という時間割のクラスはありません。体育の先生に対する文句はこれっぽっちもありません。それどころか劣悪な環境の中、ご苦労様です、と言いたいくらいです。
でも、本音は、「体育の授業の後で、授業したくないな〜」です。