漢字検定

漢字検定というのを受けたことがあるでしょうか?



国語の選択授業では、漢字選定のテスト対策問題をやることになっています。
自分が何級のテスト対策のクラスをとるべきか、既に級を取っている人は、その上の級を目指すという具体的な目標がありますが、級を取っていない生徒は、自分のレベルを知る必要があります。それで、一回目の選択授業では、全員に四級の模擬試験を受けさせて、準2級から7級まで、仮の級をつけました。二回目の授業では、仮の級の模擬試験を受けさせて、「簡単すぎる」という人にはもうひとつ上の級を受けるようにさせ、逆に「難しすぎる」という人には下の級にするという方法をとっています。三年生と二年生に一人ずつ、
「準2級では簡単過ぎる」
といってきた生徒がいて、彼らには2級の問題をやってもらうことになりました。



私は、漢字検定なるものを見るのは初めてだったので、準2級の問題を見て、そりゃあ驚いてしまいました。
四十数年生きてきて、初めて見る四字熟語が、十問中、四つもありましたから。
準2級でこれだったら、2級どんな四字熟語を出してくるのか、いやいや、本当に恐ろしいです。



一方、五級の問題に、「臭」という漢字の部首を尋ねる問題があって、これも知らなかったので生徒が問題を解いている間に、こっそり辞書をひいて確認してしまいました。
ご存知でしたか?「臭」の部首は「自」。
もともとの成り立ちとしては「鼻」に関係する語なのだそうです。確かに「鼻」にも「自」がありますね。
ところが、肝心の「鼻」は「鼻」という部首に属します。
おまけに、 「自」の部首が使われていて、しかも鼻に関係する語である「息」は、なんとなんと!「心」の部首に属しているのです。
これも四十数年間生きてきて、初めて知った事実。トリビアの泉に出してもいいような内容だと思うのですが。



漢字検定って奥が深いですねぇ。
そういえば、私の知り合いのカナダ人は、英検準一級の問題をみて
「カナダ人を二十五年やっていますが、生まれて初めて見る単語ばっかりです」
と言っていました。○○検定というものは、ネイティブすら知らないという問題が出される傾向になるのでしょうかねぇ。



この超難問漢字検定は、高校入試のときにどれほどの威力を発揮するのか、中学三年生の受験担当の先生に聞いてみたら
「英検2級は確かに威力を持つが、漢検2級はそれほどではない」とのことでした。
私の感覚では、漢字検定2級なら十分威力をもっていると思うんですが・・・・。
同じ2級なら、高校受験のお子さんには、英語検定の2級を勉強させるのをお勧めしますっっ。