漢字検定対策

毎週、水・木・金の午後は漢字検定対策のクラスを受け持っています。
今週は、送り仮名についての講でした。私が受け持つのは、4から6級の生徒対象で、比較的簡単な筈なんだけど、一筋縄ではいかないのが、漢字検定なんです。



次の漢字の送り仮名を正確に送れますか?
① 逆らう  逆う
② 覚ます  覚す
③ 断わる  断る
④ 下げる  下る
          (正解は 逆らう 覚ます 断る 下げる)

ルールとしては、「〜ない」の形にして、ないの一つ上のひらがなから送るというがありますね。
・例③   断らない・・・・「ら」から送り仮名になる。
ところが、「覚ます」をルールに当てはめると、
・例②   覚さない・・・となるはずですが、もちろん間違いです。
他動詞が「覚ます」で、自動詞が「覚める」。自動詞と他動詞が漢字の「覚」を共有していて「さ」と読むことになるので、上記のルールからは外れます。
④「下げる」も同様で、自動詞「下がる」で「下」の漢字は「さ」と読むことになります。




意外に奥が深いでしょ?
生徒たちは自動詞・他動詞の区別もつかないので、そこから説明してやる必要がありますから、けっこう時間がかかります。本当は去年の文法のときに習っているのですが。




では、①の「逆らう」は、どういう理由付けをしてやったらいいのかなぁ。「〜ない」のルールだと、「逆わない」となってしまいますね。自動詞のワ行五段活用だし
「逆わない」でも、そんなに違和感ないでしょう?でも正解は「逆らわない」。 名詞の「逆さま」のように「逆」の漢字を「さか」と読むことから「逆らう」という送りかなにしているのかな。



「気合で覚えよう」とは言いたくないので、何か覚えやすいルールを知っている人がいたら是非教えてほしいです。