筆順の謎

漢字の筆順って、しばしば変更されていますけど、気づいていました?有名なところでは、「必ず」という漢字。要するに「心」を先に書いて「ノ」を付け足すパターン。もう一つは「ソ」を先に書くパターン。この二種類が一般に流布されていますね。



どっちでもいいような気がしますが、どうしてそうなるのかと、納得するような説明が欲しいところです。



以前に、このブログで送り仮名のことについて書いたんだけど、筆順に関しても漢字検定テストは出題していて、送り仮名といい、筆順といい、こんなあやふやな分野で出題してもいいんだろうかと心配になります。



これに関して、わが夫から、こんな話を聞きました。中学時代に国語の先生から聞いた話だそうです。
しばしば書き順が変わるのは、国語審議会のお偉いさんの死に関係あるのだそうです。めちゃくちや頑固なトップがいて、その人が「必」の筆順は誰がなんと言っても「ソ」から始めるのじゃと、いったら、もともと明確な基準があるわけでなし、「そこまで言うなら」と彼のこだわりを通してあげます。数年後、かの国語審議会の頑固な御方が身罷ってほとぼりが冷めるのを待って、再び「心」から始まる筆順に戻されるのだそうです。話がうまく出来すぎていて、国語の先生の創作臭い話ですが、半分は「さもありなん」と頷く気持ちもあります。



この間、生徒の漢字練習のプリントに目を通していて、のけ反ったのが、「区」や「医」のハコガマエ。一筆書きのもの、一辺一辺がバラバラのもの、二画でも上の一角とその下の一角がつながっているものなど、諸説あって、心底驚きました。皆さん、正しい筆順は分かりますよね。もし自信がなかったら、一度辞書を引かれることをお勧めします。これは誰かさんの都合で変わったりしていない由緒正しい筆順ですよ。