庭弄り

我が家のご近所さんは、みなさん「緑の手」をお持ちのようで、一年を通して花を咲かせていらっしゃいます。初夏の今頃が庭が一番きれいな時期で、つくづく見惚れてしまいます。
我が家は、十四年前に家を建てたとき、凝った庭をつくるような余裕がなかったので、手当たり次第という感じで、門の横に躑躅を植え、駐車場のフェンス沿いに椿と山茶花を植え、隣との境に貝塚イブキ、残りは適当に沈丁花を挿し木して、庭木としました。新築の家と何もない庭との寒々しいコントラストに耐えられなくて、とりあえず、一時しのぎで緑のものを植えておいたというのが実情です。その後、市から子供の誕生祝としてケヤキ金木犀の苗をもらったのでそれも取り敢えず植えておきました。




樹木とはありがたいもので、ほとんどお金を掛けていないのに、それなりに成長してケヤキなどは結構な大木に育ってくれました。私は、沈丁花の香りが大好きです。クチナシの香りも好きですが、花期が短いのが欠点です。沈丁花は花の香りが大好きなので、挿し木を繰り返してずいぶん増やしてきました。



いままでにも何回もチャレンジしていて失敗続きなのがつる薔薇です。
三年目くらいになって、つるが上手にフェンスに絡まってくれるころになると必ず害虫の被害に遭うのです。それで、いつも枯らしてしまいました。
今年は再々々チャレンジくらいになりますが、薔薇を買ってきました。ちょっと楽しみです。



今、私の小さな庭は、一応春から初夏にかけての花が満開です。



先行投資ということばがあります。
庭木に関しては、姿のいい品のある木が育つのも、そうではない木が育つのも同じだけの歳月がかかるわけだから、無理してでも投資しておくべきでした。十数年も共に生きてくると、いまさら無下に「そうではない木」を抜いてしまうことも心情的にできないですから。高さの異なる山茶花・椿・こでまり・沈丁花金木犀貝塚イブキ・躑躅・雪柳・・・脈絡なく植えられた木々を見ていると、ちょっと残念だなーと思っています。