案件

一年生の変貌に加えて心配なのが、一年生担当軍団の若さです。去年大学を卒業して、常勤講師の身ながら早くもクラス担任を持った二人の先生が、ものすごく頼れる先生として目に映ってしまうほど、今年の新人(三人とも常勤講師)は、学生っぽさが抜け切れていません。その一番の原因は何かというと、三人が同じ大学の同窓で、しかも三人の席が隣接しているので、なにかと三人で相談して解決しようとしていることだと思うのです。
「三人寄れば文殊の知恵」といえば良い意味合いがありますが、この場合はちょっと問題があるように思えるのです。




担任を持っておられる先生方は、概して忙しそうにしておられるので、些細なことを一々尋ねるのは悪いんじゃないかと思う気持ちも分かります。でも、それではいつまでたっても学生の常識でしか判断できないよね。




先日、今年二年目のA先生が、新人のS君にこんな指示をしておりました。
「一年生の掲示板の記事が四月のままだから、パソコンから適当な写真を印刷してラミネートして貼っておいてよ。早くしないと、もう五月も終わっちゃうよ」
最後の一言は、ちょっと皮肉っぽく。
A先生が事前に毎月一年生の掲示板をチェックするように頼んでいたかどうかは知りません。が、A先生が去った後で、新人のFさんが
「そんなこと、やらなくったっていいのにね。第一、ラミネートってどうやるわけ。掲示板の中身を変えること、言われてた?」みたいに、S君は悪くないよねーーーー、ということをさかんに言っちゃうんだわ。まあ、Fさんにしてもれば、同窓で同期で隣に座っているS君を励ますつもりなんでしょうが。
その隣には、非常勤の私が座っていて、そんな二人の会話耳ダンボ状態で聞いているのに、その発言はないでしょ。うーーん。まだまだ青い。
「言われたことしか出来ない」じゃなくて「言われたことも素直に出来ない」というかわいげの無さに、ちょっとあきれております。




去年のA先生は、隣にちゃんと指導教諭がついていて、ほとんどパシリ状態。去年はなんとなくかわいそうにも思ったりしましたが、今になって思えば指導教諭の言われるままにパシリをしていたおかげで、今年のA先生があるのだと思います。




昨日の登場のM先生の危惧も実はそんな一年生軍団の若さにあって
「去年は、授業が妨害されたときには一年生の先生方に助けを呼べたし、呼べば収まったけれど、今年は呼べる人がいないから・・・」・・・その気持ち分かるわ〜。