キャリアウィーク

中学二年生は、一週間、職業体験という学校行事があります。職業体験というのは、生徒がボランティアで、近郷の商店や学校や病院や工場やコンビニや図書館などへ出向いて、実際に働かせてもらい、働くことの意義や大変さや喜びなんかを学習するという趣旨で行われているものです。



その後、国語の授業の一環で、生活作文というのを書いてもらいます。題材は、生活作文ですから、どんなことでも良いのですが、何人かの生徒は、職業体験を題材にした作文を書いてくることでしょう。



先週末の授業は、職業体験の始まる二日前のことでしたから、
「非日常なことを体験してくるわけだから、きっと作文にできるような題材があるはず。作文の種を探してくるように。」とは言ってあるのですが、どうなることやら。



前にもブログに書きましたが、生徒諸君は作文・感想文の類が大の苦手なのです。私は、「作文と読書感想文の女王」でしたから、書けない生徒の気持ちが分からないんだけど、一つだけいえることは、書けない生徒は、往々にして「ええ格好しい」なんです。
人生、うまくいったことは一行で書けますが、うまくいかなかったり失敗したり恥をかいたことや言い訳ならどれだけ言葉を継いでも言い足りないでしょ?書けないとか書くことが無いという生徒は、うまくいったことだけ書こうとしているから一行で終わっちゃうんですよ。
たとえば、仕事先で褒められたことは、
「褒められてうれしかった。」で終わりますが、反対の場合は、
「自分のせいではないのに、しかられた。一方的にしかられるだけで自分は一言も反論する機会が無かったし、そんな状況でもなかった。損害が出たそうだが、それをどのように償うのか、または問題にはならないのかとても心配で、明日から職場の人たちとは顔を合わせられないが、どうしよう。・・・・・・」とかね。思ったことを素直に書いていけば、原稿用紙の五枚や六枚、独り言の部分だけでも終わっちゃうんだけど。
まあ、作文の種に関しては、来週の授業のお楽しみです。



今週一週間は二年生の授業は一切お休みになります。午後から三年生の選択の授業がある日もありますが、私の中ではこの一週間は、ほとんど休暇状態。
ちょっとウキウキの一週間です。