PTA

小学校のPTAでは、環境保健委員会という部会の委員長をつとめています。
主な仕事は、学校の環境を整えるというもので、遊具のペンキ塗り・花壇の植え替えのお手伝い・トイレ掃除・学校行事の草取りの手配などがあります。保健の部分では、学校保健委員会というミーティングに二回参加します。



二年前には、広報委員長という役を受けていました。これは、一年に三回の学校新聞を発行するというのが仕事です。8ページの新聞を作るのですが、新聞作りなんて一度も経験したことの無いド素人の9人が集まって、新聞を作るのですから、本当に苦労しました。学校にもよるのでしょうが、△△小学校では、新聞の内容に関しては全て広報委員のメンバーにお任せ、という塩梅でしたから、学年や行事によって偏りが出ないように、紙面を構成するのが一番の難儀でした。
また、限られた予算の中で写真をとる訳ですから、カメラのやりくりにも頭を悩ませました。もちろん、皆さんカメラはお持ちなんですが、おのおののカメラを使って撮ってくると、その現像代が予算に入らなくなってしまいます。だから、我が家のカメラを使いまわしてもらいました。歴代の広報委員の方はどうやってやりくりしていたのか知りませんが、私たちの提案で、次年度からは広報委員会専用のカメラを学校で買って貰うことが出来ました。 もちろんやれることは父兄の手弁当でもかまいません。でもそれが負担になるようだと、ますますPTA活動に参加してくれる人が減ってしまいますよね。



さて、今年の環境保健委員会の方は、広報に比べたら随分気楽に活動できます。
校務主任の先生の号令の下、すでに種を蒔いてホンバがでかかった小さな苗を少し大きな苗床に移し換えるという作業や、すでにペンキもハケもシンナーも用意されている状態のところへ出掛けて行ってペンキ塗りをする、という作業だからです。
お膳立てが出来ている所へ指定された時間に行って指示された作業をするのです。



お母さんが、専業主婦をしているという家庭が減って、ほとんどの方がパートやフルタイムの仕事を持っておられます。私の所属する環境保健委員会の8人のメンバーのうち、専業主婦をしている人は2人だけです。みなさん、作業がある日は仕事を休んで出席するか、じいさん・ばあさんが代わりに出て下さいます。すごく真面目にPTA活動に取り組んでいるので、頭が下がります。かく言う私も、都合がつかないとき(定期テストの直前とか・・・)以外は極力、授業を休んで出席しています。



PTA活動は、子供が小学校にお世話になっている以上、するのは当然だと思っていますが、活動の時間帯や活動の方法が旧態依然としているのが問題だと思うのよね。



この小学校では、ボランティア制度があって、去年は私も図書室のボランティアに参加していました。本の破れや汚れを修理したり、新しく入った本にカバーをつけたりする仕事です。これだと、自分の都合のいい日を登録して、その日に二時間ほど作業をするだけなので全然負担じゃないし、学校の様子も見られるし、先生にも恩を売れるし、知らないお母さんとも知り合いになれるし、いいこと尽くめでした。



だれか特定の人が重い任務を任されるのではなくて、暇が出来たときに、ちょっとお手伝いできるという広く浅く参加するシステムに移行していかないと、PTAの役を引き受ける人がいなくなっちゃうよね。