キャリアか子供か

先日、学校へ産休中のS先生が庶務の関係で来校しておられました。たまたま帰る時間が同じだったので、すこしお茶をして来ました。

S先生は、去年同じ教科で同じ学年を担当したので、親しくさせていただいています。
初めてのお子さんを妊娠中で、すごく楽しみにしている様子。ただ、産休明けからは、再び正規の教員として復帰することを予定していて、本人も仕事と子育ての両立に心配そうでした。




ただ、心強いことには、共稼ぎをしてる教員の家庭って多くて、皆さん子育てもしているわけだから、周りは経験者が多いってこと。つまり、子育ての大変さや、両立の大変さを経験している人が多いので、他の職場と違って、子育て中の先生に対して理解があると思います。特に、小学校の教員はわが子のPTA関係の行事で、おやすみが取りやすいと、言っていました。




二年も三年も産休を取って、その後、同じ職場に復帰できる権利がある職場なんて、日本広しといえども、教員の世界くらいしかないんじゃないかな?
もっとも、フルタイムで働くことに関しては、どんな職場にいようが大変なことに変わりはありませんよね。




前にも登場したことがありますが、同じく去年、一緒に同じ学年を担当したT先生は、働く女性の先生の鑑のような先生です。朝も帰りも部活の面倒をみて、授業の準備もばっちりで、底辺の生徒に対しては絶対的な権力を持ち、クラス経営も他の先生方がうらやむような手腕を発揮しているのですから。旦那さんも先生で、子供は三人!旦那さんの母親と同居で、T先生曰く
お義母さん頼りの生活だから、70歳台のお義母さんの健康だけが一番の心配ごとなの」だそうです。
T先生の日常は、朝、お義母が用意してくれたご飯を食べて出勤し、帰ってきたらお義母さんが作ってくれた夕飯を食べて風呂に入って(風呂掃除は自分ですると力説していた)、寝るというものだそうです。これってほとんどオヤジじゃない?しかも、三人の子供は大学生二人と中学生になっていて、子育てっていっても実質終わってしまっているよね。
お義母さんご苦労さまです。




そんなT先生をみているからでしょうか、産休中のS先生は、産休が明けて復帰したら、同居をする予定だと言っておられました。S先生も子育てが楽になるし、何よりもお義母さんが大喜びで、すでに改築の予定や、生まれる前にもかかわらず子育てのやり方など、妄想も交えて盛り上がっているそうです。そして、今のうちしか自由な時間がなくなってしまうからという名目で、海外旅行三昧だそうです。




今、少子化問題がクローズアップしていて、子供を生まない女性が増えているようですが、
キャリアを中断したくないからという理由で子供を持たないのは、ちょっと寂しい選択だよね。
確かに、バブちゃん時代(卒園までの6年間)の子育ては大変なことが多かった〜。でもこの数年を乗り切れたら、後は子供が勝手に育ってくれるんだけどね。その六年間を乗り切るためには、住環境や人間関係が良好なら、お互いに割り切って同居、というのもアリかもね。