熱射病だったのかも

今年は梅雨明けする前の、七月の初めに、記録的に暑い日が一週間ほど続きましたよね。実は、私の勤める中学では、生徒が学校にいる間は、職員室には一切冷房を入れないという不文律があって、汗だくで授業をしてきて職員室に戻ると、職員室はもっと暑いという状況が続きました。そのせいで、すっかり体調を崩してしまって、七月はちょっとダラダラ過ごしてきました。今だからいえますが、これは熱射病のなりかけだったに違いないと思っています。



小学校のPTAの仕事の一つである、プール開放の日の監視というのも体調不良に拍車をかけて、本当にぐったりでした。炎天下のプールサイドに一時間半も立ちっぱなしなわけですからね。
更に、自治会の盆踊りという大変なイベントもあって、お疲れ度はピークに。
そんなわけで、ちょっとばかり不調な七月でした。



現金なもので、プール当番も二回目が終わって、盆踊りも無事終了、中学の仕事はお休み、息子Aは部活動、息子Bは塾の夏期講習で家を空けてくれて、のんびり平和に暮らしていたお蔭で、近頃やっと復調してきました。



ブログのほうも、しばらく書く気力が湧いてこなかったのですが、そのかわりに、ベッドに横たわってウダウダしていた間は読書三昧ができました。手当たり次第に読んだので、当たりも外れもあって玉石混交でした。
まずは石の方から紹介しますと、すごくワクワクして最後はどうなることかと待ちきれぬ思いで読んだ「リスボンの小さな死」という推理小説です。第二次世界大戦中のナチの金の延べ棒の行方を絡めたとってもスケールの大きい出だしだったんですが、終わりは・・・・でした。こういう終わり方になるのに、ナチの金の延べ棒の話を枕にする必要がどこにあんのよっっというのが正直な感想です。気に入らなくてがっかりしました。



藤沢周平山本周五郎は、何べん読んでも面白いです。まだ時代小説の扉を開けたことのないという人は、一度読んでみると面白いと思います。



玉は廃帝」。南北朝時代の帝の話なんだけど、読後の余韻がいいんだわあ。この読後感は、三島由紀夫の「豊饒の海」の最終冊「天人五衰を読んだ後のような感じです。「豊穣の海」には及びませんが・・・・。ちなみに、豊穣の海は、私が「生きている間に読めてよかった」と心底思った本です。



この暑さの中、外で体を動かすようにことはしたくないですよね。何か、面白い本がありましたら、教えてください。待ってます。