若くてかわいい先生の受難

今日は授業があるわけではありませんが、夏休みの読書感想文の優秀作品を選出するとのことでしたから、私の担当クラスから選んだ数点を持って、学校へ行ってきました。



久々の職員室、なんとなく雰囲気が変わったなぁ、とあたりを見回すと、なんと、一人の常勤講師が交代していました。
実は、前から一年生軍団の先生方の若ささを危惧していたんだけど、やはりその危惧が本当のことになってしまいました。



実は、若くして中学の先生がやれる女の人というのは、相当に図太い精神がないと勤まらないものなのです。
机の上にヘアヌードの落書きをしてしまう生徒には、やんわりと、しかし二度と描きたくなくさせるように誘導しないといけません。無理やり先生が消したり、生徒に消させたりしても、次の日にはきっと同じ絵が二つ描いてあることでしょう。
トップクラスの学力の生徒は、テスト返却の後必ず、塾の先生に授けられた、得点を上げてもらうための技をつかってクレームを付けてきます。そんな生徒にも毅然とした態度でクレームを跳ね除ける必要があります。
毎時間昼寝をしているような生徒には、心の中では「ずっとこのまま静かに眠っていてほしいものだ」と念じつつも、クラスの他の生徒向けのパフォーマンスが必要となります。
「○○君には、先生の熱い息を耳に吹きかけて起こしてやろう」とかいって、起こすふりをしたりします。



大学を卒業したばかりの若くて真面目な人ほど、四角四面に対処したり、厳しくできずに舐められてしまったりします。


この夏、辞めてしまった新卒の常勤講師の先生は、明らかに舐められるだろうなー、と思わせるような雰囲気をもっていたので、心配していたのです。


生徒に舐められる女の先生の条件は、声が小さいこと・妙齢であること・テストの解答でストライクゾーンが甘いこと(心を鬼にできない)など。一言でいうと、かわいくて、お嬢さんの雰囲気をもっていること。
生徒に舐められない先生の条件は、割れがねのような声・年齢を超越していること・鬼のような冷徹さで血も涙も無く×がつけられることなど、一言でいったら女を捨てている。
悪い例えかもしれませんが、ある意味で、マル暴対策の刑事さんみたいな雰囲気のある先生は畏怖されて舐められることはありません。



私は、女は捨てていませんが、声は大きいです。