トカゲ

我が家の下の息子Bは、幼い頃から昆虫・昆虫以外の虫・爬虫類・魚が好きな子供でした。昆虫以外の虫とは、カタツムリとか地蜘蛛とか団子虫とか、その手の生き物のことです。
蛙やミミズやトカゲどころか、蛇まで素手で掴んで家に持ち帰ってきたときには、髪の毛が逆立ちました。



成長してさすがに蛇は持ち込まなくなりましたが、しょっちゅう学校でトカゲを捕まえては、ポケットに忍ばせて持ち帰ってきます。


どういうわけか、我が家の庭にはトカゲがいなかったのですが、息子Bの持ち帰ったトカゲが繁殖して、今ではトカゲの一大繁殖地となっています。トカゲは夏に卵からかえります。



例外に漏れず、世のお母さん方同様、私はトカゲをはじめ、全ての爬虫類が大嫌いです。(靴・ハンドバッグ・ベルトなどに姿を変えているものは大好きです)
でも、赤ちゃんは例外。トカゲの赤ちゃんって見たことありますか?全長3cmくらいで、頭が大きくて黒い目がくるっとしてかわいいのです。肌も鱗が小さくてきめ細か。色も薄くて華奢。息子Bの手のひらにちょこんと乗っかって丸くなって目を閉じている様は、「いとしい」といっても嘘ではないほどです。
この時期は、まだまだ外敵が多くて、かまきりや雀などの餌になってしまうものも多いとか・・・・。




夏が過ぎて、涼風が吹く朝夕となりました。3センチのトカゲの赤ちゃんも、5〜6cmにまで成長して、「竜のひげ」(丈の短い緑の濃い植物)の茂みで生息しています。
見慣れてくると、けっこうかわいいものです。




息子Bが校庭からたくさん取ってきたので、大人のトカゲもたくさんいます。こちらのほうは、かわいいとはいえませんが、面白いことにけっこう個体差があることを発見しました。すごく尻尾が長いもの。かなり太っているもの。おなかが膨らんでいるもの。頭が大きいもの・・・など。天敵となるネコがあまり庭に入ってこないせいか、数が減っている様子はありません。息子Bはそれぞれに名前をつけていて、それなりにかわいがっています。初めは疑いの眼差しでしたが、これだけ個体差があるのなら、見分けて名前を付けているのもまんざら嘘ではなさそうです。