部活動の顧問

公立の小中高校に勤める先生方は、ある一定の年数を勤めると別の学校の転勤になります。
これって、ちょっともったいない制度だなぁ、と前々から思っていました。



私の勤め先の中学校には、ものすごく部活動に力を注いでおられる先生がいらっしゃいます。そんなことを言ったら、部活動に力を注いでいる先生は山ほどいるよ、と言われそうなので、少なくとも私が知っている限りでは、一番力を注いでいると先生と、言いなおします。しかも、一から生徒を育て上げて、輝かしい成績も収めておられます。



私の勤め先の中学校は、ここの学区は、市内でも皆が認める「荒れた学区」。
「○○中学で非常勤しています」というと、「ああ、新聞沙汰になったあの○○中学ね」という答えが帰ってくるところですから。そんな学区の中で、音楽分野で県内一位という好成績を収めている部活動の顧問をしておられるのがH先生です。



練習はハードです。土曜日は朝から昼食をはさんで夕方まで、終日練習。ウイークデーの部活動は毎日やっています。生徒に作文を書かせると、この部活動に所属している生徒は、しばしばH先生率いる部活動を話題にします。
それによると、専門の先生を校外から雇い入れて、特別レッスンも受けておられるそうです。もちろん、そんなときの費用は、顧問の先生のポケットマネーから出ているそうです。(ポケットマネーについては、他の先生から聞きました。)




ここまで情熱を注いで部活動の面倒を見ることができる人って、限られていますよね。つまり、いつの日か年季が明けて(奉公じゃないので年季とはいわないか・・・・)H先生が他の学校に移ってしまったら、この部活動の目覚しい活躍もお仕舞いになってしまうってこと? なんか、もったいないと思いませんか?