地域のお祭り

毎年、体育の日は、この地域のお祭りが行われます。
二時間かけて、子供神輿が地区を練り歩きます。揃いの法被、こども神輿とはいえ立派な神輿と、紅白の引き綱。鳴り物は太鼓と笛で、けっこう様になっています。



しかーし、小学生の子供の数自体が少ないので、神輿に連なっているのは大人の方が多いのが実情。この地区は、ここ数年、宅地造成がすすんで、若い夫婦が住むようになったことと、アパートが増えたことで、就学前の子供の数は確実に増えていますから、将来的には小学生が増えそうです。今現在はちょっと寂しいこども神輿です。



「わっしょい」の掛け声も太鼓の音も小さくて、痺れを切らした子ども会の父兄が張り切って音頭をとってくれていましたが、今時の子供は、こんなイベントじゃあ熱くなれないんだろうなあ。



こども神輿が回ると、家々の門先に家の人が立って待っていてくれます。500円から1000円程度のおひねりを入れてくれるのです。「おひねり」という風習を知らない若い方が多くて、ちょっと驚きです。子どもたちは、家の門に人が立っていると「おひねり」を下さるものと合点して、大急ぎで御祝儀箱を持っていくのですが、若い人たちは何のことかわからずにポカーンとしているのです。ちょっと気まずい空気が流れることが多々ありました。
まあ、いずれ地域の付き合いなども学習していくことでしょう。




午後は再びこども神輿は隊列をしたてて、○○神社へ神輿の奉納に向かいます。私たちの地区からはけっこう距離があるので、数回の休憩を取りながら一時間半かけてすすみます。その後、皆さんがお待ちかねの「餅投げ」があります。文字通り、櫓の上から餅を投げるものを拾いますが、餅を包んだ袋の中に、一等(自転車)から五等(ティシュ)までの当たりくじが入っているものもあって、すごい盛り上がりを見せます。




餅投げが終わると、全てのお祭りの行事が終わります。
組長はその後、櫓を壊して片づけまで済ませて家に戻ると、八時過ぎ。朝から晩までずっと出ずっぱりの地域のお祭り。本当にくたびれます。フゥ〜。