慣れ

息子Aから「最近、小学校のPTAネタが多くて、中学校ネタが無いけれど、もうネタ切れ?」なんて指摘を受けてしまいました。
「ちょっと〜、ちょっと、ちょっと」あの中学にいる限り、日々、目が点になることばかりですよ。ただ、確かに去年の四月に初めて赴任したときのような感動、というか動揺というか、激しい拒絶感というか、「こんなのあり?」みたいな気持ちは薄れてきたかな?




前々回のブログでも紹介したとおり、先生を呼び捨てにしたり、ため口をきくといった、普通の中学だったら絶対にNGみたいなことが、ここではごく自然に通っているのです。
おそらく、どこの中学の生徒でも先生のことを「あいつが〜」、「スズキってさぁ〜」、あだ名呼びとか・・・みたいなことは蔭で言っていることでしょう。
でも、面と向かってとか、他の先生に向かって「スズキいる?」とか聞いてこないでしょ?



こういうところに一年半いると、なんだかそれがすごく悪いことだとは思えなくなってきてしまうのです。慣れって怖いですね。




でも、やっぱりこういうことは一々直していく努力が必要だと思います。
私の受け持ちの生徒にも、この私に対して恐れ多くも「おばさん」と呼ぶアホンダラがいました。
悪いですが、「おばさん」と呼ぶ限りは徹底的に無視してやりました。
すると、ものの一週間もしないうちに、ちゃんと○○先生と呼ぶではありませんか。
「なぁんだ、ひょっとしてオバサンって私のことだったの?」ととぼけておきました。
いろいろ総合すると、問題行動を起こす生徒の行動は、基本的には構ってほしいというサインであることが多いような気がします。だから、無視されたり構われなくなることが一番堪えるんじゃないかなぁ。




その点、遅刻生徒にVIP待遇をする・先生を呼び捨てにするet・・・が許される、ここの中学校は、大人に構われない問題児たちの最後の砦なのかもしれません。
でも、ここまで先生が生徒に譲って本当にいいものなのか??? その辺のところが悩めるところなんです。