栄枯盛衰

去年、ほとほと手を焼いた一年生は、二年生なった今、本当に信じられないくらい大人しくなって拍子抜けするくらいです。




特に、女子生徒の中のボスとして君臨していたTさんは、今では影も形もなく、尾羽根打ち枯らして、という表現を思い浮かべてしまうような変貌ぶりです。
去年は気に入らないことがあると、ドアを蹴り、机を蹴り、男子のワルのボスと共謀して弱い立場の子を中傷したりしていました。もう手がつけられないという暴れ方をしていました。



一年生の前半、クラスメイトは、そんなTさんに畏怖の念を抱いていました。
放課になるとTさんの周りには明らかに追従グループと思われる女の子が集まっていましたから。
先生方の中にも、Tさんの見方に二通りあって、一つは「困ったちゃん」もう一つは「リーダー的存在」というものでした。
確かに、リーダー的存在という見方も間違いではないとは思います。Tさんが
「おめーら、うっせぇんだよぉ」なんて言えば、クラスが一瞬にして静まり返っていたのは事実ですから。




一年生の後半になって、「アララ?」と思ったのが、いつの間にか追従グループの面子が変わってきたことでした。一学期の追従グループは、成績でいえば4・5がつくような優等生や運動が得意で一年生のうちからレギュラーになれるような花形選手みたいな生徒。ところが、その後の面子はちょっと目立たない静かなグループになっていたのです。
そして、完全に面子が変わったと思ったのが、一年生の終わりころ。




Tさんを相手にするのは、ワルオだけになっていたのです。
女子はいつの間にか潮が引くようにTさんの周りから遠ざかっていました。
さてさて、二年生に進級した、その後のTさんについてはまた明日のブログで紹介します。