息子Aの選んだ道

夫の帰りが遅いせいで、なかなか平日にゆっくり会話もできません。私は毎朝5:30には起きて弁当作りと朝食の準備とTVで株価チェックという日課がありますから、夜は小学生並に早く寝ます。



夫は(ご苦労様ですが)今日と明日が交わる辺りの時間帯に帰宅ですから、そのころ我が家で起きているものは誰もいません。
近頃の中学生ともなると、夜型の人もけっこう多いそうですが、我が家の息子はA ・息子Bともに早々とベッドに入ります。朝、寝起きが悪いと、お母さんの「ご機嫌メーター」の針が一気に負の方向を指すことを長年の経験から体得しているからでしょう。




夫にパソコンの不具合(ブログがブロックされてしまうこと)を告げてブロックをといてもらうチャンスは、朝食の後、家を出るまでの10分くらいの間に限られているのです。
この数日はちょっと忙しくて朝の余裕がありませんでした。それで、「冬眠」と「和服」の間に数日の空きが生じていたのです。




息子Aは、私がヤンヤヤンヤとブロックを解除するようせっついている間、いかにも
「パソコンをブロックする・しないなんてぇ、他人事だしぃ〜」みたいな態度を取り続けていました。息子Aは傍観者的態度を取るという道を選択したわけ。
夫が出社前の慌ただしい時間に、パソコンを立ち上げてブロックを解除している間も、
いかにも「関係ない人」を装っていたので、つい意地悪心に火がついて、
「A、良かったねぇ。これでやっとポケモンのサイトが見られるようになるもんねぇ」
と、いかにも息子Aのために喜んでいるという演技をみせてやりました。
ここが演技力を問われるところなんだけど、チクっているという感じが少しでも出ると、親子喧嘩が始まってしまいます。息子Aがポケモンサイトを再び見られるようになって、お母さんも嬉しいわ、という迫真の演技力が求められるのです。



パソコンと向かい合っていた夫は思わず振り返って
「えーーっっ、A、まだポケモンなんかに興味あるの?」


息子Aはあわてて、「そんなわけないじゃん」なんて取り繕っていましたが、夫は十分呆れ果てていました。呆れますよねぇ?