モアイ その①

国語の教科書の中に、「モアイは語る」という教材があります。
文章の組み立てとしては、問題提起文があり、具体例があり、意見文があるという、これ以上論説・説明文の読み方の教材としては望みようが無いほど完璧な姿をした文章です。




イースター島のモアイ像は、誰が作ったのか・どうやって運んだのか・なぜ急に作られなくなってしまったのか・モアイを作った文明はどこへ消えたのかという四つの謎を順に解き明かしてゆくというものです。
教科書にはカラー写真でモアイ像をアップで写したものや、海岸線に沿って並べられた何十体モアイ像の写真や、草原に打ち捨てられているモアイ像の写真などが載っています。



ご存知のとおり、モアイ像は人の顔をデフォルメして彫られているものです。
いい具合にというか、悪い具合にというか、どのクラスにも一人ずつモアイ像を髣髴させる造作の顔をした生徒がいるんだよね。
日本人の祖先には、モンゴル系とポリネシア系がいるといいますが、その生徒は肌の色も浅黒くて、ギョロッとした目で、唇が厚くて、明らかにポリネシア系の顔立ちです。


その②に続く