功名が辻

とうとう一年間の大河ドラマが終わってしまいました。毎回欠かさず見ていた者としては、本当に名残惜しい気持ちで一杯です。
去年の「義経」のタッキーもとっても面白かったけれど、今年の仲間由紀恵も良かったわぁ。



私は、番組の終わりの名所・旧跡紹介のパートも毎回楽しみにしていて、最終回のも見させていただきました。

最終回は、山内一豊と千代の菩提寺と、千代が晩年過ごした寺が紹介されていました。名前は失念してしまいました。

一豊と千代の墓石の大きさが同じというのは珍しいことなんだ、という解説のあと、山内夫妻の肖像が映し出されました。
一豊は戦国武将にしては穏やかな表情をみせており、大河ドラマ上川隆也演じるところの一豊のイメージと大きく離れるということはありませんでした。



一方の千代ですが、晩年になって髪を下ろした尼の姿が描かれていました。
女大名との異名を持つ、といわれているだけあり、いかにも「やり手」というしっかりものの表情で、思わず「これこそが千代だよねぇ」と叫んでしまいました。肖像が千代は、眼光鋭く、唇をキリリと真一文字に引き結び、いかにも世の中の流を読むという雰囲気でした。



仲間さんの千代は、ちょっと出来すぎ。ドラマの中の仲間由紀恵の演技にイチャモンをつけているわけではありません。
凡才の夫を立てて一国一城の主にしたのだ、というのが今回の大河ドラマの千代でしたが、あの肖像画から連想するところの千代は、夫の尻を叩いて、はっぱを掛け続けた妻という感じがものすごくよく出ていました。



徳川家康役の西田俊之は、やっぱり上手いねえ。