狐の襟巻き

枕草子の「冬はつとめて・・・」のように、思いっきり寒いというのも嫌いではありません。もっとも思いっきり寒いといっても最低気温が氷点下1℃か2℃くらいの朝のことをいいますが・・・。



そんな朝には、布団から抜け出すとすぐにパジャマの上からセーターを着て、その上に洋風割烹着をつけます。こうすると布団の温かみを逃さずにすみますから。そして一番のキモが襟巻き。あまり長いものだと家事の邪魔になりますから50センチくらいの短い襟巻きで、欲を言えば狐や兎の毛皮がいいです。
一昔前の狐の襟巻きは、狐の顔が付いていて、狐さんが自分の尻尾を咥えて固定するというタイプでしたよね。
今時、そういうマフラーをして外出する勇気はでないでしょ?



もしも、そんなマフラーが捨てられずにとってあったら、騙されたと思って付けてみてください。ものすごく心地よい暖かさです。肩もこらないし顎や首がチクチクするウール特有の不快感もありません。
家の中で狐の襟巻きぃ?という方にはスカーフをお勧めします。




私は、スカーフそのものや、巻き方や、色・柄の合わせ方にはちょっとばかしうるさくて、自分の日常生活のなかでもスカーフを積極的に取り入れています。おしゃれのアクセントという意味もありますが、保温という意味でも見逃せません。たった一枚の布でもセーター一枚分くらいの威力があります。家の中で家事をするときにも保温のためにスカーフを首に巻いています。保温目的の場合は、きっちり折りたたんできれいに巻くんじゃなくて、空気を含ませるようにフワフワと緩く巻くのがコツです。



暖かさは毛皮の襟巻きには比べようもありませんが、仰々しさがない分、お手軽ですね。