定着

メタボリックシンドロームという言葉が初めてメディアに現れたのはいつごろのことでしたかねえ。
今ではすっかり、メタボリックシンドロームは日本語になりました。
こんなに長くて、舌をかみそうな難しい言葉が、すんなりと定着してしまっていることに驚きを感じます。



次から次へと新しい言葉が生まれて、定着していく一方で、どんどん忘れられて使われなくなってゆく言葉があるんですよね。
(今では恥ずかしくていえない「チョベリグ」とか・・・・)


それでちょっと感じたことなんだけで、ここ数年、若者言葉から定着した日本語って、あまり無いような気がします。
もちろん、女子高生やその周辺では、彼ら限定の女子高生言葉が話されているとは思いますが、それが波及して広がり、ましてや市民権を得るまでには至っていないのではないでしょうか?
昔は、新しい表現イコール若者言葉や若者文化が発祥だったことが多かったでしょ?
今は、オジサン・オバサンの文化から定着してゆく言葉の方が市民権を得やすいような気がしているんだけど気のせいかなあ。



アルツハイマーとかメタボリックシンドロームとかジェネリック医薬品とか、なんというか、団塊の世代と関わりの深い事象が言葉としても定着しているような気がするのです。
中学生を見ていても感じるんだけど、元気というか、パワーというか、大きなうねりというか、
覇気というか・・・・、
若者から、何か発信する力が薄まっているように思えるのです。