雨礼賛

前回はお日様賛美でしたが、雨降りの日だって嫌いじゃないのです。ずっと晴天が続いた後で、一日か二日雨が続くと、ほっとします。



雨ってすごいなぁと思うのは、ささやかな我が家の庭の木や植物を見る時です。
毎日、朝と晩には如雨露で花に水遣りをします。園芸の本には、植木鉢の下の穴から水が流れ出るくらいたっぷりやると書いてあったので、けっこうたくさん水を与えています。
水は十分足りていると思うのです。が、雨の降った後は、植物たちの活き活き度が桁違いにアップしているのを見るたびに、
「ひょっとして我が家の植物たちには水が足りなかったのかなぁ?」
と思うのです。



特にそれを感じるのは、挿し木の成功率。
挿し木をしている時に、雨が続くと断然根付の確立が高くなります。
びしょぬれで、庭に水溜りができるほど雨がふれば、言うことなしです。



唯一、残念なことは、玄関が濡れた靴で溢れかえり、なかなかそれが乾かないことですかねえ。
ところが、前々回(三年前)の小学校の不用品バザーで50円で買った靴乾燥機のお蔭で、その悩みもスッキリ解消しました。

靴乾燥機とは、要するに髪の毛を乾かすドライヤーみたいなものを想像してください。熱風の出口が二股に分かれていて、そこに濡れた靴を掛けて乾かすという簡単なものです。
湿った程度なら30分、ぐっしょり濡れると90分コース。
こんなに便利なものだったとは、使ってみるまで思いもよりませんでした。

50円という破格の値段に引かれて、だめもとで買った靴乾燥機、これは我が家では大活躍の電化製品の一つといえます。
これで、雨の日がますます好きになりましたよ。