ペンだこ

自分が中学生くらいだったころは、文字を書くとは、すなわち筆記用具を握り、手を動かして、紙に書いてゆくことを指しました。
なので、すごい勉強家の人とか、筆圧の高い人の利き手の中指にはものすごくゴッツイ大きなペンだこが、また、そうでない人にもそれなりのペンだこができていましたよね。



今、あなたの利き手の中指には、ペンだこってありますか?



私は昔の名残のペンだこが、触ると分かる程度に退化してはいますが、残っています。



ある時、何気なく息子ABの利き指の中指を見てビックリしました。なんと二人ともペンだこというものが存在していないのです。
もしも、このブログをお読みの方で、お子さんをお持ちの方、一度子供の指にペンだこなるものが存在するかどうか見てみてください。
ひょっとしたら、この世にペンだこというもの自体が姿を消し、それとともに、この言葉も消えてしまうという絶滅危惧語だったのでしょうか?
それとも、無いのは、うちの息子たちだけかい?
(明日、学校で生徒の指を調べてみようっかな。でも、怪しいオバサンと思われても困るなぁ。)



思ったんだけど、昔(この場合、30年前を指す)と比べると、やっぱり子供たちの繰り返し勉強とか、作文とか、学習面の基礎体力みたいなものに割く時間って、減っているんじゃないのかな〜。



ほら、思い出してください。昔、運動会とか、遠足とか、学習発表会とか、生徒会行事とか、本当に些細な学校行事の後って、必ず作文の時間があったでしょ?
私は、子供心に、作文の時間は、先生の手抜きのための時間だということは見抜いていましたが。手抜きの時間だったことに違いないでしょうが、そうやって「書く」作業に無理やり従事させられて、実は鍛錬させていたのかも知れません。