肉体労働

ゴールデンウイーク中に、ちょっとした肉体労働をしました。
根っこ掘りです。



父所有の山小屋周辺には、ログハウスを建てるときに邪魔になった唐松や杉の木の切り株がゴロゴロ頭を突き出しています。
直径20センチくらいの切り株なら、簡単に掘り起こせるので、さすがにもう殆ど掘り起こされていますが、今となっては直径40センチ以上の大物の切り株だけが残されていて、家族で遊びに行くたびに、大人5人と息子Aの六人がかりで掘り起こすという大きな仕事が待っています。



まずは、切り株の周りをスコップで掘り起こします。切り株を中心にして半径1メートルくらいで深さ1メートルくらいの穴を掘ります。土は腐葉土なのでとても簡単に掘れます。

それから、枝を払うのに使うのこぎりで根を切っていきます。
直径40センチをこえる大物になると、根っこも強烈で、根っこの直径でも15センチは軽く超えています。そんな太い根が10本以上生えていてそれらを一本一本のこぎりで切っていきます。



末端にいけば根の太さも細くなってきますが、そのかわりに、地面をひろく深く掘らないといけなくなるし、おまけに10センチクラスの根っこが複雑に生えているので、なるべく中心に近い太い根っこで切り離した方がよさそうです。



先日掘った切り株は、不運にも、10本ほどの根を切り離してもうんともすんとも動かないので、さらに深く土を掘ってみると、なんと真下に伸びる根を3本も持つものだったのです。


結局2時間近くもかかって、6人が汗と泥にまみれて、最後は丸太を噛ませてテコにして4人がテコにぶら下がって根をほりあげました。



息子Aは、翌々日学校へ行っても、手のひらの筋肉痛で、鉛筆が握れなかったといっていました。
連休の谷間で、どうせろくな勉強もなかったと思いますが、ちょっと恩着せがましく言うので
「そりゃあ大変でしたねぇ。ご苦労様」
とねぎらいのお言葉をかけておきました。



根っこ掘り、ものすっごく重労働ですが、日ごろ街中で暮らしている人間にとっては、なかなか味わえない達成感があって、実はそれほど嫌いじゃないのです。