9号の怪

もうすぐ母の日です。
私は、23歳で社会人になって以来、毎年、母の日には洋服をプレゼントしてきました。
現金で渡してしまうと、きっと他のものに使われてしまうので、必ず私か妹のどちらかがショッピングに付き合って、洋服を見立ててあげます。



そんな時に、つくづく感じるのが、熟年になっても、9号という表示にこだわる人って多いんだなー、ということです。
ミセス向けの商品は、9号という表示があっても、実質11号かそれ以上の太さがあります。
母は、とても細身の体型をしていて、若かりしころは7号を着ていただけあり、60歳を越えた現在でも、本物の9号サイズがピッタリ。
だから、そんな母がミセスの9号を着ると、ブカブカなのです。



偽9号と本物9号の決定的な違いは、上半身です。
なんと言っても、腕周りの太さと、背中の広さです。



「これは9号というより、13号と表示すべきだよねぇ」



このことは、将来、一般的に私たちの体型が、このように変化するということの警鐘となります。
腕が太くなり、背中に肉がつく。
腕は、自覚症状が出やすいパーツですが、背中って気づかないうちに、脂肪が蓄積するんですね。



そんなことを考えながら電車の中でマンウォッチングをしていたら、やはり後姿が若と老の印象を大きく左右していると確信しました。
背中が「たくましい」というか、「厚みがある」というか、「丸い」というか・・・・とにかく若い人の体型とは決定的に違います。



等身大の鏡はダイエットの友といわれますが、ある年齢を超えたら、等身大の三面鏡は若々しさの友だと思います。