りんごあめ その1

お祭りなどのイベントに出る屋台で、あなたの食欲を掻き立てるものは何ですか?


焼きもろこしの香ばしい匂い。醤油の焦げる匂いはお祭りの匂いです。
同様に焼きイカの匂いも捨てられません。
たこ焼きは定番中の定番ですから、こちらも素通りしていくことは難しいでしょう。
綿菓子の屋台の前は、いつも小さな子供連れのお父さんお母さんがずらりと列を作っています。甘い匂いと魔法のように綿が膨らんでいく様子に子供の目は釘付け。
水あめ屋さんというのも、なかなか夢がある屋台です。透明の水あめにちょちょいと食紅を混ぜてあっという間にきらきら輝く大粒のエメラルドやルビーのような水あめを作り出します。



リンゴあめってご存知ですか?
串刺しにしたリンゴをトッポンとアメの入った大きなお鍋に潜らせ、アメの表面が乾いてカチカチになったところを食べるのです。

アメは真っ赤でツヤツヤ輝いていて視覚的にもインパクト大。屋台の周りは、甘いストロベリー風味のアメの香りが一面に満ちています。
白雪姫の食べた毒リンゴをつい連想してしまうような毒々しい色合いとあのツヤは、ある種の魔力さえ備わっていて、私は小さいころからずっとあのリンゴアメが食べたくて食べたくて仕方がありませんでした。

りんごあめは、明日に続く・・・・・