納得してますか?あなたの働き方

6/23土曜日の7:30からNHKで三時間番組を組んでいました。
ご覧になった方もいらっしゃると思います。私も、見ました。

三時間の間に、次の四つのテーマ別にスタジオに集まった一般人と、著名人が討論するという趣向です。
テーマは、正規雇用と非正規の働き方・成果主義について・残業・すぐに辞める若者。

討論の場に出ていた人は、年齢も性別も立場も全然違う人たちでした。経営者もいれば、アルバイトや派遣の人もいれば、大学生もいれば、80歳くらいの人もいました。職種では少し偏りがあって、IT関連の人が若干多かったような気がします。
著名人の面子は、森永卓郎氏。香山リカ氏。国際基督大学の教授。慶応大学の教授。大手派遣会社社長。クレジット会社社長。もう一方どなたかが出ておられた気がします。



正規社員は正規社員の理論で発言し、つまり、非正規の働き方を選んだのはあなたでしょう?という理論。
非正規の人は、社会制度が悪くて、私は全然悪くない、という理論に終止していたような気がします。
成果主義についても、成功者は成果主義を絶賛し、そうでない人は成果主義はやる気を削ぎ、成績が振るわず給料ダウンした分は、会社のトップの、利益にしかなっていないのが現状だという。
残業については、工場労働のように、一時間働けば必ず一時間分の製品が出来上がる部門と、時間と仕事内容が一致しない人の間では、やっぱり主張が異なっていました。共通意見としては、残業代をつけるならばOK。
若者の離職率の高さについては、若者とそうでない人で、まっこうから対決姿勢でしたし・・・。

「すごくつまらない」
「こういう展開になることは、始まる前から分かっていた」
「NHKもなんでこんな企画に三時間も費やすかぁ?」
と、テレビの画面に向かって毒づきながらも、三時間を見続けた自分が一番情けなかった。

唯一の救いは、著名人の中の、対決姿勢が面白かったことです。
国際基督大学の教授は明らかに、厚生労働省の息の掛かったロビーイストで、楽観視。
森永氏は「年収300万円で生き抜く」(ひょっとしたらタイトルが間違っているかも・・・)の本を読みたくなるような悲観的な発言で、悲観的。
この両極端の二人を軸にした論戦は面白かったです。