靴といえば、フィリピンの元大統領夫人のイメルダさんの靴収集を思い出しますが、思いの外、靴フェチって多くて、私の知り合いにも、100足は下らないほどの靴を持っている人がいます。


靴フェチの人は間違いなく、お洒落に惜しみなくお金を使える身分の人でしょう。
私の知り合いの人は、靴ばかりが、ベンツも日替わりで乗り換えるほどの財力を持った人です。まあ、この話はいつか機会があったら紹介します。



私は、特に、靴に関しては冒険心がなく、いつも同じような黒パンプスか、黒のバックバンドか、黒のローファーを買ってしまうのです。
唯一、黒以外といったら、チョコレート色のとベージュの、ものすごくおとなしいシルエットのパンプスの二足だけ。



靴屋さんのショーウインドーに、まるで宝石のように飾られたお洒落な靴を手に取る勇気が出ないのです。
私の靴のヒールは殆どが5センチ程度で、高いヒールのものも無い代わりに、ペッタンコの靴というのも持っていません。
ほんとうに代わり映えのしない、ひたすらプレーンでコンサバな靴を履いています。

お洒落な靴をお洒落にはいている人を見ると、うらやましくてたまりません。



まずは、自分の足が幅広で甲高というのが、お洒落な靴を買うのを躊躇わせる第一の理由だと思います。誰かの書いたファッションエッセーにも、靴だけは、足の気持ちよさとデザインは相容れない関係なんだと書いてあったのを覚えています。
足の健康を追求すれば、限りなくドタ靴に近づくし、靴のデザインを重視したら、足の窮屈さは我慢するしかない。
窮屈を我慢して、細身で華奢な靴を履いたとして、数時間後に、その靴を玄関先で脱いだ時のことを想像すると、とても恐ろしくて履けなくなってしまいます。

華奢で細身だった靴が、無残にも一回り大きくなった姿になって、玄関で私を待っている・・・・こんなイメージがチョッピリでも脳裏をよぎったら、絶対に、あのウインドーにディスプレーしてある、あの靴に手を伸ばす勇気なんか吹っ飛んでしまいます。



幅広で甲高な足だけど、ガンガンお洒落で華奢な靴を履いている、という方がいたら、是非とも、その心構えというものをお聞かせください。