外交官

我が家の息子たちは、将来外交官になったら大成するかも・・・というくらいグレーゾーン表現に長けています。



エスとは言い切れないが、ノーでもない。
本心はイエスだが、ここではそう言うべき状況ではない。
本心も、状況的にもイエスだが、後にこの話が母親の耳に入ったときのことを考え、あえてイエスと明言しない・・・・など、かなり高度な読みをしております。



これだけ筋書きが読めたら、さぞかし現代国語の読み取りは得意なはずなのに、どうやら
使用する脳の分野は違っているようです。



「ばあさんの作る煮物はおいしいねぇ」
「あんたのお母さんじゃあ、こんなに手の込んだ料理はしないでしょう」
「う、うーーーーーん。そうでもないかなぁ」


「ばあさんちの味噌汁は絶品だねぇ」
「あんたんところのお母さんは、市販の防腐剤たっぷりの味噌使っているからねぇ」
「へぇ、そうかな?」


「このヨーグルト、うまいねえ」
「あんたのところも自家製のヨーグルトじゃないの?」
「うちのはもうちょっと水っぽいかも。あっ。でも別に不味いってわけじゃあないから」



「母さんは、料理の盛り付けが上手いよね」
「ばあさんは、大皿にデ〜ンと盛るだけだもんね」
「あれはあれでいいけどね」



どうです?この気配り的表現の数々。
ほとんど磯野家に気兼ねしながら暮らす、フグ田マスオさんみたいよね。


外交官は無理としても、二世帯住宅でも円満にやっていける入り婿にはなれそうです。