風呂敷

本屋さんで立ち読みしていたら、風呂敷の包み方がいろいろ図解で解説してある本を見かけました。
イカを包んだり、一升瓶を包んだり、ハンドバッグを突然の雨から守る包み方だったり、を包んだり、買い物袋に変身させたり・・・・・
先人の知恵のあまりの奥深さに脱帽しました。



一つのものをいろいろなものに使いまわす知恵って、現代人にものすごく欠如している能力だと思います。
少なくとも、有り余るほどの物がなかった時代には、一つのものをいろいろに使いまわして用を足していたと思うのです。



よく言われる例が和室の使いかた。夜は夜具を出して寝室になり、朝昼は夜具を畳んでちゃぶ台を出し、食堂や居間として使用するというフレキシビリティー
時代劇を見ていると庶民が住む裏長屋に、ミニマムで最も機能的な生活を見ることができますよね。土間には水がめとおくどさんがあって、魚を焼く時は七輪の上。
あれだけ収納スペースのないところで生活していたのだから、よっぽど持ち物がなかったんだと思います。
足りない分は何かで代用していたんでしょう。



ふと、自分の生活を省みてしまいました。
次から次へと目新しい便利グッズが登場すると、すごく生活が便利になるような錯覚を覚えてついつい買ってしまいます。実際、スライサーや、にんにくつぶし器や、便利なナッツ砕きや、レモンの皮をきれいに削る道具や、メロンの果肉を丸く削りだす道具や、グレープフルーツ用のナイフや、その他の○○専用の道具って、包丁一本で代用できるものだったりするのです。



上記の道具は全て我が家の台所の引き出しの中にあるものですが、未使用歴15年クラスの道具もけっこうあります。
風呂敷や包丁のような、そんなシンプルで本当の意味での便利なものを見直したほうがいいのかもしれませんね。