台風

大きくて強い勢力を持つ動きの遅い台風が日本列島を縦断・・・・というニュースが流れるや、息子ABはもう大興奮。
今回に限らず、「台風接近」のニュースには血が騒ぐようで、食事中の手を止めてテレビ画面に食い入るようにしてみております。

まあ、学齢期のお子さんをお持ちの方なら、すぐに想像がつくと思いますが、台風による警報発令で、学校が休校になることを望んでいるからなのです。



あれも不思議な慣習だと思うんです。
台風の進路、規模、時速の予想は、100パーセントとは言いませんが、ほぼ当たるのに、午前中から暴風雨地域になると分かっていても、わざわざ出校します。そして、一番風雨ともに強くなって、警報が出されるころに下校するじゃない?
わざわざ子供たちを危険な目にあわせ、全身濡れ鼠にさせるために登校するようなものだと思いませんか?


実は、これには給食という、一つの経済活動が大きくかかわっているようです。
学校給食は、基本的には(個人の都合で欠席するのは別として・・・・)、食べた分しか食費を払いません。だから、もしも台風のために休校になったりすると、その日の食費は支払われなくなってしまうわけです。
給食は、すでに朝から準備が進んでいるので、途中で休校といわれると、材料費がパアになってしまうのです。
そこで台風が接近して、緊急に下校するような気配が強まると、予定時間より前倒ししてでも給食を食べ、それから下校するという苦肉の策がとられるのです。


私は、ずっと暴風雨の最中の下校について不思議に思っていたのですが、以前、小学校のPTAで役をしていた時に、知り合ったお母さん(給食センター勤務)に教えていただき、すごく納得してしまいました。


それにしても、200円か250円のことで、子供がずぶぬれにされ危ない目に遭い、親が迎えに行く羽目になるくらいなら、その分の給食費を支払って、休校にしてくれたほうが、100倍助かるのに・・・と思うのは私だけかい?