アイスクリーム

息子ABの学校がそれぞれ始まり、日常生活が戻ってきました。
息子Aの弁当作りが再開したとはいえ、とりあえず昼ごはんの世話がなくなってホッとしています。
それと、オヤツも。


すごく面白いのは、食べ物と器の関係です。
これは以前から薄々感じていたのですが、子供の味覚なんて、見た目で惑わされてしまうものなんだということ。
生協で買った残り少なくなったアイスクリームでも、気取ったガラスの器にとって、金の縁のあるような皿に載せて出してやるだけで、
「おや、今日のアイスクリームは高級そうだね」
「そうだよ。特別に人から貰ったものだから、少しずつね」
「やっぱり味が濃いね」
なんて言うのです。
面白いのは、そういう出し方をすると、なぜかほんの少量でも満足できるのです。


以前、アメリカに住んでいた時、スーパーマーケットのアイスクリーム売り場の広さに驚きました。アイスクリームのブランドも多いし種類も多いし量のバリエーションも多いのです。ガロン売りをしていますから、普通のうちでは4リットルのアイスクリームを買うのです。
日本人がアイスクリームというと、まずは小さなカップ売りやコーンのものを想像すると思います。
アメリカにももちろんそういうものも売っていましたが、一般的なのはバケツ型の紙パックに入ったものです。
日本だとレディーボーデンとかハーゲンダッツがそういうものを売っていますね。量は四分の一以下ですけど。



アメリカ人は、オヤツや食後にアイスクリームを食べるとしたら、おもむろに冷凍庫から、4リットル入りのアイスクリームを出してきて、直接にスプーンを突っ込んで500ccくらいを食べてしまうのです。
さぞかし育ちの悪いアメリカ人なんだろうとお思いでしょうが、この子は両親ともに医者の家庭の子供でした。
近所のアメリカ人の家庭でも、アイスクリームを食べる時は、アイスクリームスクーパー山盛り3倍くらい・・・・500ccくらいをガバッと掬ってガツガツ食べていました。


アメリカ人に肥満体型が多い原因の一つは、このアイスクリームの食べ方にあるのかも知れません。我が家のようなアイスクリームの食べ方をすれば、ああいう太り方はしないんじゃないかなあ。
息子Aの英語の先生(ニュージーランド出身)は、初めて日本に来て、喫茶店でアイスクレームを注文したとき、あまりの量の少なさと値段の高さに目を剥いたと、英語の授業の時に話していたそうです。