カタログ

ついつい見てしまうのです。カタログ。
前にも紹介しましたが、この夏から個人宅配サービスの生協を利用しております。
生協を利用したことがある方ならもうご存知と思いますが、生協は食品のカタログのほかに、日用消耗品(トイレットペーパーとか洗剤とか化粧品とか)のカタログ、更にはビール酒類、お中元、帰省時の手土産品、敬老の日のプレゼントなど、季節のカタログを折々に入れてきます。



私がつい見入ってしまうのは「くらしと生協」というカタログで、大手通販会社顔負けの内容の充実したカタログなのです。
「くらしと生協」は季刊らしく、夏号とか秋号というふうにして届きます。
内容は、家具、敷物、寝具、カーテンからスーツや靴まで多岐にわたります。
女性用の下着も載っていますが、普段はいってくる日用品のカタログにあるような廉価版じゃなくて、一枚3500円もするような高級なショーツが掲載されているのです。
ターゲットは明らかに40歳以上の主婦です。ジャケットのサイズをみると、背中に丸みを持たせているとか、腕周りはラクラク仕様とか、そういうコピーがついていることからも分かります。
スーツにしてもインナーにしても、色が黒・グレー・ベージュ・茶か、せいぜいラベンダー。
「この渋さは、おばさん向けカタログだよねぇ」
と、独り言をいいつつも、手は勝手にページをめくり続けます。



これだけ引き付けられてしまうのはモデルのせいだと分かっています。
自分の顔じゃなくて、モデルの顔で服のコーディネイトを考えているものだから、楽しくなっちゃうです。
そして、自分の体型じゃなくて、モデルの体型を思い描いてしまうから、エンドレスに妄想が広がってゆくのです。
華やかなオーラを放つモデルが身に付けると、どんなに地味な服でも、 「シック」に「エレガント」に見えてしまいます。



秋の夜長は、妄想の翼を思う存分に広げて、カタログの世界にどっぷり漬かるつもりです。