ブーケ

11月は、息子Bの誕生日と、姪のピアノ発表会があり、花束を贈りました。
花束には、面白い思い出があります。



以前、息子の初めてのピアノの発表会で、甥っ子(小学校一年か二年くらいだった・・・)が、彼の背丈の半分ほどもあるような豪華な花束をステージ下で渡してくれたことがありました。
その当時の息子Bは、クリスマスソングとアベマリアの二曲を弾いて、合計一分か二分のステージでした。その彼に、主役級の豪華花束が来ちゃったわけです。息子Bは幼心にも、場違いさを感じたのでしょう。大きな花束を、ものすごく恥じて、それ以来、「大きな花束」が彼のトラウマとなったようです。



私の妹からすれば、甥っ子(息子B)の初めての晴れ舞台ということで、心から応援する気持ちを形に表してくれたのだと思います。
でも、次の年からは、「小さな花束」にしてほしいとお願いしてありましたので、息子Bの希望に沿った大きさの花束をくれております。
おかしなもので、「もう花束はいらないよ」とは言いません。
花束は欲しいけれど、控えめな大きさの物が欲しいということのようです。

息子Bの初めてのピアノ発表会の翌年、甥っ子の始めてのチェロ発表会がありました。
息子Bは、どうしても去年のリベンジがしたいといって、30秒の曲を弾いた甥っ子に、枝物入りの大きな花束をプレゼントしました。



以来、我が家の息子たちも、甥も姪も、暗黙の了解で、発表会には、小ぢんまりした花束を贈りあうということに落ち着きました。