ブーケ パート②

名古屋駅の地下で、通路(?)といってもいいくらいの小ぢんまりした店舗を構えた花屋さんを見かけました。
置いてある花も、その店構えと同様、小ぢんまりとした花束が大半を占めていました。
名古屋駅地下で、鉢植え三本立ての胡蝶蘭を買って、持って帰るというシチュエーションはあまりないでしょうからねえ。
お値段の設定は、大半のものがワンコイン(500円)で、直径15センチ・長さ15センチくらいの花束のものが買えます。このサイズだと花束というより、ブーケでしょうか?



パラフィンと自然素材の椰子の皮?のような包装に、花の色に合ったリボンで結ばれていて、とても清楚な印象を受けます。家に帰って、そのままコップに生けられるという手軽さも、いいと思いました。



一昔前は、送るものは、何でも大きいものが上等だという風潮がありました。
お歳暮・お中元などの季節のご挨拶でしばしば使われる調味料のセットを思い出してください。750ミリリットルの醤油と、1リットルの油と、調味量の詰め合わせが三つくらい入ったものでも、箱の入ると50センチ四方くらいの大きな箱に入ってきました。



今は、これ見よがしに大きなものは、「気恥ずかしい」という流になりつつあるのかなあ。
5000円の花束をもらっても、飾るところに困ってしまうという、現代の住宅事情も関係しているのかも知れません。
名古屋駅地下の花屋さんの500円ブーケを見て、そんなことを思いました。