夏より冬が好き

「この冬一番の寒さ」という表現がしばしば使われる今日この頃です。
寒いのが苦手という人は多いと思います。
でも、私は、夏の高温多湿に比べたら、中部地方の冬の寒さなんて、なんでもありません。



こんなことが言えるのも、大人になったからだということは重々承知しております。
家の中で過ごすときは、部屋を適度に温められるし、人には見せられないような達磨状態の重ねる着だってできるし、暖かい飲み物でも飲んで、体の心からあったまることもできるわけですから。



その点、学生はつらいわねぇ。
登下校は北風の中を徒歩。着るもの・履くものにも制約があって、ブーツを履きコートを羽織るってわけにもいきません。
私も、こんな風に「夏より冬が好き」なんて言える様になったのは、大人になってからです。



私のように出不精な人間にとって、冬は、ますます家の中が居心地よくなる季節です。
太陽高度が下がるので、南の吐き出し窓から居間の奥まで日光が差し込んできます。
ソファーに寝そべって、フリースのハーフケットに包まって、足元に湯たんぽなんか置いて、うとうとする幸せは、なにものにも換えられません。窓の外からは、息子Bが餌付けしているスズメちゃんたちのピイチクパアチクがまるでオルゴールの調べのように耳に届きます。



冬の日のオフは、こうやって猫にでもなった気分で、一日過ごしてしまいます。
同じウダウダ過ごすにしても、夏は心地よくてウダウダするのではなく、消耗した体力を回復させるための昼寝でありウダウダでした。