クリスマスも終わりました。

クリスマスイブの一昨日、最寄の大型スーパーをチョチョイと回って用意したお手軽ケーキやお手軽プレゼントを準備して、一息ついてテレビのスイッチをつけると、NHKのテレビでターシャ・テューダーさんの一年を追う番組がありました。ターシャ流のクリスマスの祝い方が紹介されていました。(再放送)


彼女をご存知ない方のために一言説明します。彼女はアメリカの絵本作家として、大成功を収め、その後はその印税を使って、手付かずの自然が残る広大な土地を買い、そこに彼女の夢の庭を作り上げて自然と共生する生活を送る、とてつもなく情熱に溢れた小さな魔法使いのようなおばあさんです。
アメリカでは昨今話題の「カリスマ主婦マーサ・ステュワート」の大先輩といった感じ。
ターシャは姿かたちも衣装も、生活様式も住むところも、まるで大草原の小さな家の時代を連想させるような暮らしぶりを実践している元祖カリスマ主婦です。



実は、十年位前にターシャの生活を紹介した本を見つけ、その暮らしぶりに圧倒された覚えがありました。そのときにもすっかり「魔法使いのおばあさん」みたいな雰囲気で、てっきり亡くなっている方だと思い込んでおりましたら、91歳の現在もまだまだお元気そうでした。
彼女を見た限りでは、溢れるようなエネルギッシュな情熱のかけらも感じられないほどに、淡々とした物腰で、当たり前に日々の暮らしを送っているように見えるのです。でも、その中身がすごい。


くまのプーさんや、赤毛のアンや、大草原の小さな家(実話)や、そういう暖かくて豊かな絵本の世界が、そのまま21世紀の現在の世の中に再現されています。
「ふふふ、私は魔法の杖を持っているのよ」
と、言われたら、納得してしまうようなそんなオバアサンです。

どこに、あの小さな体と穏やかな表情の中に、そんな情熱が隠れているんだろうと思います。

番組を見終わってから、片付け仕事のような、お手軽ケーキとお手軽プレゼントをこっそり横目で見ながら、ちょっぴり反省してしまいました・・・・・