品格

「女性の品格」というのが、今年の話題の一冊になりました。お読みになった方もたくさんいらっしゃると思います。私は以前読んだものを、この数日、風邪気味のためベッドの中で過ごす時間に読み返しております。易しい言葉で、分かりやすい例とともに紹介されているので、日ごろあまり活字に縁が無いという人でも楽に読める一冊です。


私は、公私共に認める「ガラッパチ」で、
「こういう親に育てられたから、自分はこういう風に育っているんだ」
と、息子Aには言われます。
「こういう風」とは、要するに私が毎日息子に注意するような事柄を指します。
息子Aに注意していることとは、「あーんなこと」や「そーんなこと」で、とてもここで紹介できるような内容ではありませんので割愛します。


私の勤め先の学校で、こういう子供が育つ家庭の親にお会いしてみたいわぁ、と思うような立ち居振る舞いをする生徒をしばしば見かけます。(「親の顔が見たい」とは、悪い方の例えですが、これはいい意味です。)
今の勤め先の中学は、別名「□▽市の学習院と呼ばれているそうで、確かに親の収入をはじめ、家庭環境に恵まれた生徒が多いと思います。もちろん、そんな中にも野獣みたいなのもいますけど・・・・・・
言葉遣い、仕草、外見、声、友達との接し方、成績、全てに優れているという生徒です。
必ずしも評定がすごくいいというわけではありませんが、私が同級生だったら、ぜひお近づきになりたいわぁ、と思うような人です。

そういう生徒が、目を輝かせて授業を聞いてくれると、
「よっしゃあ。明日の授業では、こんな取っておきの秘話を披露しちゃおう」
という気持ちになります。息子Aに言わせると、「よっしゃあ」という掛け声自体が下品なんだそうですが・・・・・


品格はなにも大人のための概念ではありません。
品格のある中学生も、世の中には存在しているんです。
□▽市で底辺の一位二位を争うといわれた中学にも、ちゃんと品格のある中学生がいました。
・・・・・・・子供には所属するクラスを選べないので、かわいそうだなぁ、と思ったことを思い出しました・・・・。