末はホストに
昨日話題にした、「やられたらやり返せばいいのに、こいつはやり返さないからよぉ」の男子生徒の続きです。



いつも、手当たり次第という感じで、周りの生徒に暴力的ちょっかいを掛け続けている彼は、私の手に余る生徒で、正直なところ、「週に一度の選択授業。50分だけの係わりにしたい」人です。



担任の先生にも度々報告していますが、「そんなことは先刻承知」のようです。
担任とはいえ、彼の親じゃないので、殴ってでも矯正しようという気にはなれないでしょうし、もし、そんな熱血先生だったら、今頃、市の教員委員会から戒告処分になってます。
( 熱血先生が学校にいなくなったのは、私たち親の責任でもあります )



そんな彼は、実は保健室の常連さんで、同じく保健室の常連さんの二年生のある女子と、すごく仲良し。
「ねぇ、ねぇ〜。セーラー服の下に、そんな柄つきのティーシャツを着てきちゃいけないんだよぉ〜♪」
「ねぇ、ねえ〜。ちょっと待ってよぉ〜♪」
「ねぇ〜ってば〜♪♪」

初めてその様子を見たときは、わが目を疑りました。てっきり別人かと思いましたから。
まるで、猫が餌を貰う時のように体を摺り寄せ、甘えた声で、女子生徒の肩に優しく手をかけて話しているのです。



ピンときました。
彼は、将来ホストになったら成功します。
弱冠15歳で、ここまで上手に甘えのテクニックを駆使できる人はなかなかいません。この年齢だと、羞恥心があって、ぎこちなさとかがあるじゃないですか。彼は、優しくて、甘えん坊で、かっこいい男の子でした。
「くっそババア」
と罵るあのケモノのような危険な本性は影も形も見当たりません・・・この優しさに騙されちゃう女の子も多いんだろうなぁ。